ミロンガのエチケット
ミロンガは社交の場となりますので、知らない相手と踊る機会が多々あります。
マナー、エチケットにそれなりに気をつけなければなりません。
基本的な点として以下を押さえて下さい。
◆衣装
清潔感のある服装で。Tシャツ、ジーパンは避けて下さい。
ちょっとお洒落で清潔な服装を心がけて下さい。
女性のドレスで、裾が長くて踏みそうなものや、
背中が大きく開いているものは避けたほうが良いでしょう。
◆におい(口臭と汗)
タンゴは男女の距離がとても近いダンスです。
不快な思いをさせないように気を使いましょう。
ダンス前の餃子、焼肉、牛丼などニクニク系は・・・厳禁。
タバコの臭いが染み付いている服やお借りの強い香水や整髪料も気をつけて下さい。
多汗症ぎみの方は、着替えを何枚か持参したほうがベターです。
自分で判らない匂いも多々ありますので、
自分が嫌な匂いを発していないか家族や親しい友人に時々確かめましょう。
ミロンガの流れ
パーティは以下のような流れで進みます。
まず、音楽ですが、次のような順番で流れていきます。
タンダ→コルティナ→タンダ→コルティナ→・・・
ミロンガでは同じ楽団の似たテンポの3~4曲が一まとまりとして
流れます。
その一まとまりを「タンダ」と呼びます。
そして、タンダとタンダを区切るために、タンゴ以外の音楽が30秒ほど流れます。
この音楽が流れている時を「コルティナ」と呼びます。
通常、タンダは次のような順番で曲目が変わっていきます。
・タンゴ(3曲~)⇒コルティナ⇒ワルツ(3曲~)⇒コルティナ⇒ミロンガ(3曲~)⇒
※スタジオによって順番、選曲は変わります。
タンダとコルティナの流れの中で、パーティ参加者はお誘いとダンスを行います。
コルティナの曲が流れている間、
・リード(男性)からフォロー(女性)にお誘いを掛ける
↓
↓
タンダの演奏中、
・フロアで踊る
↓
↓
次のコルティナの曲が流れている間に
・ダンスをやめ、お礼をしてパートナーと分かれる
・新しいフォロー(女性)にお誘いを掛ける(または休む)
↓
↓
次のタンダ演奏へ
ミロンガでは、上記のタンダとコルティナの流れが繰り返されます。
フロアー上のマナー
お誘いの掛け方(受け方)、ダンスには以下の基本ルールがあります。
誘いを掛ける時のマナー
リード(男性)が誘ってフォロー(女性)が受けます。女性は基本的に待ちです。
他の人が誘っているところへの割り込みや他のパートナーとセットになっている
ところへの割り込みは禁止です。
フォロー(女性)は誘われたらといって必ずパートナーになる必要はありません。
断ることは問題ではありませんが、お断りの気遣いはしましょう。
・疲れているので休んでいます。
・足が痛いので。
・踊る約束のパートナーがいますので・・
※断った直後に他の男性から誘われた時にさっさと踊るのは禁止です。
次の曲まで待ってから踊るのがルールです。
「他の人と踊る約束をしている」という理由以外では、やらないようにして下さい。
リード(男性)は誘っても断られるのが通常と思っていて下さい。
めげることなく、お気軽に。
但し、断られた直後にすぐ他の人に誘いに行くのは辞めましょう。
次の曲まで待ってから誘いに行くのが一般的なエチケットです。
擬似恋愛を楽しむようなダンスですので、あまり無節操な振る舞いはNGです。
フォロー(女性)が誘ってもらうには・・・
・踊りたい相手に視線を送る・・アイコンタクトを送るのが一般的です
・知り合いから紹介を受ける(出来ればですが)
誘うタイミングは、基本的にはタンダとタンダの間のコルティナ中に
一般的ですが、タンダに入ってから誘っても結構です。
[タンダの最中に誘ってフロアに立つのもOK]
コルティナの最中しか誘えないという訳ではありません。
フロアで踊る時のマナー
アルゼンチンタンゴはフロアを左回り(反時計回り)に進むように踊ります。
全体の流れを感じ、それを壊さないように調和して踊りましょう。
前で踊っている人を追い越すのは正しい踊り方とはいえません。
また、一箇所に長く留まって踊りの流れを妨げないようにしましょう。
フロアの中央は空いている踊り場でなく、流れから外れた場合の
一時避難場所です。
体制を立て直し前後のスペースを考慮して流れに戻りましょう。
周囲に配慮し互いにぶつからないよう心がけましょう。
もし、他のペアと接触してしまった場合は、リード側が
ぶつかったお詫びの挨拶をするようにしましょう。
初心者の方は、ステップのレパートリーがないからといって
引っ込み思案にならないで下さい。女性は音楽を共有していると感じれば、
歩いているだけでも結構です。
パートナーと分かれる時のマナー
タンダが終わるまでは「ありがとうございました」などの
お礼をしないようにしましょう。
お礼を言うとそれがダンスはこれで終わりという合図になります。
タンダ一回分(3~4曲)くらい踊ったらお別れをしましょう。
パートナーと別れたら
終わった後は、一旦休むか、別のパートナー探して踊りましょう。